5時10分に起床。昨日から降り続いた雪が止むことはなく降り続いている。
道の駅 おだいとうで車中泊。ここのトイレはユニークだ。トイレに入ると人感センサーが感知し別海賛歌(唄 賠償千恵子)が流れる。車から外へ出てみると踝ぐらいまで積もっている。
尾岱沼漁港で漁船団の出港を見届けた。こんな大雪にも怯むことなく勇ましく大海原へ向かっている。
天気が好転の兆しが見えたので野付半島へ向かった。トドワラも雪を纏っている。
番屋の壁やドラム缶の表面にこびり付いた雪がオホーツク海沿岸の気候の厳しさを物語っている。
間引きをしているようで2年程前に訪れた時よりも確実に鹿の頭数は減っている。
海に浮かぶ漁船団は早朝に遭遇した尾岱沼の漁船団だ。底引き網でホタテを獲っている。もちろんここで獲れるホタテは一級品でサイズも大きい。
7時を過ぎると青空が広がる。寝そべりながら低アングルから撮影。乾燥した雪質なので衣服が湿ることは無く長時間寝転んでも苦痛ではない。
除雪がされていないので深雪に嵌るかどうか、緊張の連続
スノーシューを履き雪原の奥まで入る。和カンジキと比べて非常に快適で行動範囲もグッと広がる。
これほどまでに爽快ですっきりとした風景も中々日本にはないだろう。スケールの大きさに脱帽。非常に楽しいひととき。これがあるから写真が好きだ。心の底から好きだといえる。
17時に網走に到着。駅前周辺をうろついた。人口のわりには栄えている印象
網走駅のプラットフォーム。なにか物悲しい雰囲気を感じた。
駅前浜長で味噌チャーシューメンの大盛りを注文。昔ながらの素朴な味がした。この定食屋は老夫婦が切り盛りしている。店内は暖かく、疲れきった体をそっと包んでくれる。
圧着した雪が歩行を困難にさせる。充分に足元に注意しながら歩く。
網走も根室に負けず劣らず廃退的ムードが漂っている。しんしんと降る雪はまわりの雑音を消し去り一切の不浄を洗い流してくれるのかようだ。最果てという言葉がしっくりと来るこの何とも寂しい情景は私の心に深く刻まれた。