四国を道沿いを走っていると、
よく目に付くのがお遍路さんの為の休憩所です。
この休憩所は接待所と呼び、簡素な建物なのですが、
室内には横になって寝られるように畳が敷かれており
巡礼者に野宿をさせまいと善意に満ちた非常にありがたい場所なのです。
四国を一言で表すと、思いやりの一言が当てはまるでしょう。
住民の方達はお遍路さんを見かけると
寝床や食べ物や飲み物をふるまう事があり
それらの好意は思いやりの文化が今でも根付いる証なのです。
私も幾度かご相伴にあずかったことがありますが
普段、人の善意にふれるということは滅多にありませんので
気恥ずかしさの入り混じった有難みが未だに忘れる事ができません。
そして接待所で一番印象に残ったのがゲストブックで
巡礼者の思いを綴った寄せ書きみたいなものです。
そして一行一行に目を通してみると、今日の出来事や詩やら俳句やら
非常に興味深く、長い時間をかけてでも読む価値はあるでしょう。