岡村和則のブログ

肉体労働に従事する傍ら主にライフワークとして日本全国を旅して歩き各地域の古くから伝わる風俗や風習など 近年は漁業に対して強い関心を持ち漁業に携わる方々を積極的に取材。新聞社や写真展など様々な媒体で作品を発表

丘の上から

             丘の上から

 

初めて訪れた場所なのに、懐かしさを感じる経験は誰にでもあるでしょう。
それは目の前に広がる景観から読み取る情報の中の何かに

心が反応していることだろう。
その土地に住む方達の生活により育まれた景観から感動を覚え
想像を広げ、意味付けできるという点に
普遍的な価値や大切さを見出す事ができるのではないだろうか?
そこで私は具体的要因を見つけるため日本各地を訪れた。
気になる場所を見つけると高台に登り、そこからじっくりと見渡す。
自然と人々の暮らしが一体となって創り上げた風景に感動すると同時に
何故この様な場所に人々が住むようになったのか?興味は尽きない。
そして山奥に開かれた集落も、入り組んだ海岸線に築かれた漁村も
共通するのは平地が少ないという事だ。
ご存知の通り、日本の国土の70パーセントが森林、つまり山だ。
遥か遠い祖先の時代から、

狭い平地をいかに有効活用するのか苦心してきたように思う。
その先祖代々受け継がれ刻まれ、遺伝的記憶として連綿と伝わり
初めて見るにも関わらず情緒的な懐かしさとして
心に反応しているのではないだろうかと私は思う。
これこそが我々日本人の心の奥底に秘めた原風景であり、心象風景ではないだろうか?
狭い平地にひしめき合った集落、段々の田畑、統一的屋根瓦の連なった家並み
非常にこれらの景観は美しく、心を惹きつけてやまない。

 

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福島県大沼郡金山町 大志集落